Trance Shift 8 - Notes

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Kenko デジタル接写リングセットでお手軽マクロ撮影

もう写真ブログと化してるけど気にしないことにしてます。(挨拶)

というわけで先日はこれを入手しました。

何かというと ただの筒 です。接写リング、別名エクステンションチューブ。マクロレンズが出る前はこういう品がむしろメジャーだったんだとか。

中華のパチもん品でよければ3000円ぐらいであるタダの筒です。高いのは加工精度と電子マウントがついてる(AFが使える + EXIFが残る)ことですね。私が愛用しているレンズはマクロ撮影が難しいレンズが多く一番寄れるレンズでもレンズの先端から物体までの距離(ワーキングディスタンス:WD)が25cm程度というちょっとつらい状況なんですが、このただの筒をレンズとレンズの間にかましてやることでWDがメチャ短縮できるというシロモノです。

接写リングは2つ

マクロ撮影といえばEマウントにもSEL30F35っていうマクロレンズがあるんですが、マクロレンズを利用せずともマクロ撮影を楽しんでしまえるというわけですね。本品には10mmと16mmの2本のリングが付属していて、

  • 10mm
  • 16mm
  • 26mm (10+16mm スタック)

と三種類の調整ができます。いずれの場合もレンズの焦点距離を超えるとピントが合わなくなってしまうので注意です。(例えば 20mmのレンズに 26mm のリングを付けると映像面までの距離がオーバーするのでピントが合わないです)

WDを最小限にしたいのであれば、レンズの焦点距離から接写リングの距離を弾いてギリ残るぐらいが良く、30mmのレンズなら26mmのリングを付属すると、レンズをぴったりくっつけないといけないぐらい近く寄れるようになります。ただ、ぎりぎりすぎると逆に使いにくいのでざっと手持ちのレンズいくつかで試してみた感じ10mmのリングを一本挟むぐらいでお手軽なんとなくマクロぐらいにするのが良い感じです。

手持ちのΣ30mm/2.8なら10mmのリングを挟んでやると元々30cmぐらいじゃないとピントがでないものが、10cmぐらいまで寄れるようになります。他にも200mmクラスの望遠レンズでも、26mmのリングを挟んでやるだけでかなり焦点距離を短縮できたりするのが面白いですね。この辺りは設計によって変わる感じ。

マクロにすると当然被写界深度もメッチャきつくなるのでしっかり絞って撮影をするとよろしい感じです。そして逆にボケを狙いたいなら町中でこういう使い方もアリなんじゃないかと。

接写リングで完全にピントがあわなくなったところをボケ狙いでスナップ。テクスチャに使えそうですね。

手持ちのレンズをなんでもマクロ化

接写リングはただの筒なので当然ながら画質の劣化もせずレンズ本来のコントラスト等も活用できます。が、もちろん欠点があってこれつけてると無限遠が出ません。なので、無限遠が欲しい場合はリングを外すということになりますが、リングを1本持っているだけで色んなレンズをマクロ化できるのが面白い感じです。ある時は標準マクロ。ある時は望遠マクロ。みたいな。リング自体とても小さいですしね。

SEL50F18にも。

Σ30mm F2.8 DNにも。

SEL1670Zにも…!カッコイイ。

でも26mmはちょっと使いにくいので普通に使うなら10mmが良いと思います。

ケンコーの接写リングは質感がとても良いのと、電子マウントがある = AFが使えるということで選んだのですが、これはなかなか面白いオモチャになりそうです。