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Trance Shift 8 - Notes

クルマとバイクと温泉。ときどきDTM。

NEXシリーズでの天体撮影を考える #2/3 (撮影編)

天体撮影 カメラ

全三回でお送りするシリーズの第二回。

撮影編

今回は撮影編。実際現地で撮影をする時のポイントなんかを。準備編で触れましたが現地で「目がァァァ」とならないよう液晶の輝度を下げる等は事前にやっておくと良いかと思います。

MFアシストを上手く利用する

NEXにはバルブ撮影モードというのがないので撮影時はM(マニュアル)を選んで撮影することになります。バルブにしたければシャッタースピードを20、25、30、と変えて行った先にあります。電子先幕シャッターはONにしておいた方が良いです。昼間に写真を多く撮る方はOFFにしている場合も多いと思いますが、シャッターショックは以外とバカにならないのでできることならONです。

ピントももちろんAFは効かないのでMFで。MFアシストはONに。ピーキングはOFFにしておき、撮影対象にカメラを向ける前に明るい一等星や遠くの光源にレンズを向けてピントを無限遠に固定しておくと良いです。ズームレンズの場合はズームしちゃうとピントが変わってしまうのでズームしたらまた都度調整です。

ソフトフィルターを付けている場合はフォーカスがわかりにくい場合もありますが、MFアシストをうまく使うことで簡単に調整できます。NEXのレンズはフォーカスリングが無限に回り続ける厄介な仕様なんですが、要は一番星が点になるポイントを指しておけば大丈夫です。明るい星がない場合、なんてのは無いと思いますが、その場合はISO感度を最大まで上げて2、3秒露出して撮影し仕上がりの写真と見比べながら調整していくと良いと思います。

ちなみにNEX-6/7についているEVFは全く役に立たないので諦めて液晶画面で調整しましょう。

ダークフレーム減算はON

中二病のアレじゃないです。

ダークフレーム減算というのは長時間露光時のノイズリダクションという名前でメニューにあるやつですが、気温や湿度、露光時間によってセンサーに発生するパターンノイズを軽減するものです。写真を撮影した直後に同じ時間、シャッターを閉めたまま撮影(ダークフレーム)を行うと、本来は真っ黒のはずの写真に回路などから発生するパターンノイズだけが記録されるので、そのノイズ分を撮影した写真から減算してやることで写真からパターンノイズを除去するという仕組みです。

センサーのノイズは気温によってかなり変動するんですが夏場だとダークフレーム減算がないと辛いです。最近は現像ソフトが優秀になっていて、ランダムノイズの除去なら結構簡単にできるんですがパターンノイズはダークフレームを撮影しておかないと難しいですからね。

ただ、これやってると結果的に撮影時間が二倍かかります。5分を超えるような超長時間露光の場合や、連続撮影を行いたい場合は次のシャッターチャンスを逃すみたいなことにもなっちゃうので、その時はOFFにしてしまってもいいかも。あとは仕上がりにこだわらないぜ!という場合や現像でなんとかしちゃうぜ!という場合もOFFで良いです。

撮影中は以外と暇を持て余すかもしれませんが、折角星が出ているのだから目で星を見ると良いと思いますよ!双眼鏡や望遠鏡があると更に楽しめると思います。

撮影はRAWで!

これはもう絶対条件と言ってもいいですが、天体写真はRAWモードで撮影したほうが良いです。詳しくは現像編で触れますが、現像の過程でホワイトバランスコントラストを大きく変えることが常套手段ですから、変更に強いRAWでの撮影をおすすめします。JPEGも欲しい場合はRAW+JPEGで。

それと写真は絶対に消さないように。その場で写真を確認できるのがデジカメのメリットですが、露出に失敗して暗い写真になったり明るすぎる昼間のような写真になったりしても写真は消さないで置いたほうがいいです。明らかに真っ白になっちゃったり完全にブレてしまうとアレですが、天体写真は現像するまで何があるのかわからないジャンルなのです。

例えば暗すぎる写真もRAWで撮影してあればコントラストを上げ気味にすると復活できるかもしれませんし、同じ構図で撮った複数の写真でも1枚だけに流星が記録されている、なんてこともあるかもしれません。ですので、撮影したデータは大切に家に持ち帰ることを強くおすすめしますよ。

セルフタイマーとタイムラプスアプリ

天体撮影では同じ条件で取った同じ構図の写真を複数枚合成させてノイズを平均化して軽減する「加算平均合成」とか、同じ構図でインターバル撮影を繰り返し星の軌跡を1枚の画像に合成する「比較明合成」とかのために同じ構図で写真を撮り続けるといった場面がよく発生します。

特に加算平均合成は写真を綺麗に仕上げようと思うと必須になる上、なるべく連続して撮影を行いたいんですが、そんな時にセルフタイマー機能が使えます、10秒後に3枚、10秒後に5枚というモードが撮影モードにあるんですが、コイツを使うと同じ構図で連続して写真を撮影できるため、後から出てきた写真を連続で加算平均合成する、ということが一発でできます。撮ってる最中は星でも眺めていれば良いです。

また、NEX-5R/6等の機種では有料ですがタイムラプスアプリがあります。アプリを起動するとカメラの動作がもっさりしたりUIがヘンになったりと私はあんまり好きではないのですが、これを使うと全自動でカメラをオート撮影を行ってくれるので同じように自動で撮影が可能です。撮ってる最中は寝てても大丈夫です。NEX-5Nや7の方は残念ながらこれは使えないです。

撮影に関するポイントはこんな感じですかね。次は現像編です。